「道も分からないまま、どこへ行こうとしているのだろう?」– Fastball
今日、あらゆる企業が分析の重要性を認識し、競争力を維持するためにデータ主導型の組織へと移行する必要があることを理解しています。しかし、分析能力に関して言えば、高い成熟度に達している企業はほとんど存在しないと言っていいほどです。実際、International Institute for Analytics(IIA)のベンチマークデータによると、企業の分析の成熟度の平均スコアは 5 段階評価で 2.2 にとどまっており、改善の余地があることは明らかです。
企業の分析の成熟度を向上させるためには、まずは分析成熟度の各段階、成熟度に影響を与える要因、分析の成熟度のモデルを用いた比較方法などを理解する必要があります。Alteryx と IIA が共同で開発した「分析の成熟度評価ツール」では、データの成熟度、組織における分析の活用状況、分析チームにおける分析の活用状況、導入済みのテクノロジーなどの観点から成熟度を測定することが可能となっています。
分析の成熟度の 5 段階は次のとおりです。
- 分析初心者レベル
- 局所的に分析を活用
- 分析への意欲が高い
- 分析主導の企業
- 分析の競合企業
自社の分析の成熟度を把握しませんか?[分析の成熟度の評価ツールをぜひお試しになり、自社の立ち位置をご確認ください。]
1. 分析の初心者レベル
この段階では、ごく一部の部門や事業部内のみで分析が利用されているような状況です。また、分析を利用し始めたものの、いまだ直感や静的なレポートに頼りがちでもあります。
注目の統計情報:
人工知能(AI)と分析を導入している企業を比較したところ、先進的な企業の 44% が「生産性が向上した」と回答しているのに対し、それ以外の企業では、その割合はわずか 20% にとどまっていました。
2. 局所的に分析を活用
この段階では、分析への本格的な投資を始めており、ビジネスの特定の分野の意思決定に分析を利用し始めています。
注目の統計情報:
企業の 55% が AI への投資を増額していると報告しています。
3. 分析への意欲が高い
この段階では、企業が分析をより幅広く活用し、データ主導型の組織へ移行することによるメリットを実感し始めています。
注目の統計情報:
データ主導型の企業への移行を妨げている要因が「企業文化」と回答した企業は 91.9% にも登ります。
4. 分析主導の企業
この段階では、全社的に分析の導入が進み、分析が広範に活用され、あらゆる意思決定に活かされるようになっています。
注目の統計情報:
Gartner の調査では、質の低いデータは、平均 1,290 万ドルもの損失を生み出し、意思決定にも悪影響を及ぼすことが示されています。
5. 分析の競合企業
この段階では、企業が分析の活用によって競争優位性を獲得しているだけでなく、業界に変革的なインパクトをもたらしています。
注目の統計情報:
顧客向けのオファーをパーソナライズしている企業は「平均的な企業と比較して 40% 以上の収益をあげています」
まとめ
皆さんの分析の成熟度はどの段階なのでしょうか?現状を把握し、データ主導型の組織になるための第一歩を踏み出しませんか?
簡単な手順で利用できる分析の成熟度の評価ツールをぜひお試しください。