ブルーの六角形模様
お客様事例

Anthony Nolan、Alteryx でデータの障壁を取り除き、人命救助に貢献

 

Anthony Nolan の概要

業種: 非営利団体

部門: ビジネスインテリジェンス

地域: ヨーロッパ

12

4 つの部門に 12 のデータパイプラインを構築

全社

セルフサービスのレポート作成機能で、全社のデータを可視化

データ

データ移行を 20 倍高速化

AB テスト

バラバラなデータの処理を自動化し、ドナー登録を効率化

人命救助をミッションとする組織では、一分一秒が正念場となるため、プロセスの迅速化、重要な情報の収集、ミッションに取り組むスタッフの配置など、すべてを短時間のうちにこなす必要があります。1974年に設立された英国の慈善団体であるAnthony Nolanは、血液がん患者と幹細胞のドナーをマッチングすることで、人々の命を救う活動に取り組んでいます。Anthony Nolanでは、ドナーの登録プロセスを高速化し、データインサイトの活用により活動を強化することを目指し、デジタルトランスフォーメーション (DX) の一環としてAlteryx Analytic Process Automation Platform™を導入しました。英国において、ドナーを探し始める患者は毎日およそ5人おり、毎年2,000人以上の方が骨髄・幹細胞移植を必要としていることになります。Anthony Nolanのビジネスインテリジェンス部門の責任者であるFranky Stephenson氏は次のように説明します。「以前は、幹細胞登録簿にドナー候補者の情報を登録したり、移植センターからの要請があった際に、ドナーがどのような手続きを踏むのかを把握するために、表計算ソフトを使用していました。こうしたプロセスには毎月何十時間もかかっており、人命救助に費やせる貴重な時間が失われていたため、DXに取り組むことを決断しました」。

データ主導型のアプローチにより、実践的なインサイトを確保

同団体は、増え続けるデータセットの管理と規制遵守を最優先課題として、テクノロジーの選定を行いました。そんな折、Alteryx Designerの予備ライセンスが利用可能になり、Stephenson氏はAlteryx Analytics APA Platformに出会うこととなりました。「1週間使ってみて、すぐに夢中になり、本格的な導入に乗り出しました」とStephenson氏。その後、同氏の主導のもと5年間にわたるデータ戦略フレームワークを構築し、その一環としてAlteryx Serverを導入。このフレームワークは、次の3点の改善を主な目的としています。

  • ガバナンス
  • データ管理
  • 実践的な洞察の獲得

Alteryx の導入以前、Anthony Nolan の 4 人のビジネスアナリストからなるチームは、協調性に乏しく、データの品質管理とガバナンスが欠如した環境で作業しており、実践的な洞察を得ることは極めて困難でした。 「アナリストはデータソースにスムーズにアクセスできず、統計パッケージや視覚化ツールなどの分析ツールも不足していました。 アナリストチームからの報告はほとんどない状態で、有益な洞察は得られずじまいでした」と、Stephenson 氏。 「Alteryx を使えば、バラバラなソースから膨大なデータセットを取り込み、迅速にそれらのデータを統合し、即座に解釈できます。 誰もが新しい洞察を取得し、新しいビジネスのアイデアに応用できるようになりました」

有意義なビジネスインサイトを生み出す自動化の例として、Anthony Nolan では登録簿上の提供者を 5 歳毎の年齢層に分類しています。 Alteryx の導入以前は、年齢層の分析を行う際にはその都度表計算ソフトで手動のコーディングを行う必要がありました。 毎回分析内容がわずかに異なり、異なる結果が生成されるため、同じようなプロセスをはじめからやり直さなければならなかったのです。 Alteryx Analytic Process Automation を使用すれば、年齢層を瞬時に分類し、一貫性のある正確な結果が得ることができます。 こうした効率化により、アナリストは、登録時のドナーの年齢層、登録期間、提供回数などの複数の要素を調査し、幹細胞のドナーに関するより詳細な情報を得られるようになりました。また、その情報をもとに、カテゴリーごとに対象を絞り込み、特定の事例で対象となる年齢層を特定できるようになりました

Stephenson氏はAnthony Nolanのデータウェアハウスのことを、愛情を込めて「データ小屋」と呼び、そのデータに関連するプロセスを「小屋の板材」と呼んでいます。Alteryxで「小屋の板材」を扱うことで、データ品質チェックをはじめとしたビジネスクリティカルなプロセスの作業負荷を大幅に軽減するだけでなく、問題が特定された際にはステークホルダーに自動でアラートを配信することもできます。さらに、障害の自動検知と迅速な修復により、レガシーシステムへの継続的な追加投資を回避できるようになりました。Alteryxは、革新的なデータ主導の戦略を成功させるうえで、欠くことのできないものとなっています。

データ主導型のテクノロジー戦略について幹部の支持を得るために、Stephenson氏はAnthony Nolanの「患者をすべての中心に据える」というコアバリューを忠実に守り続けました。Stephenson氏は次のように語ります。「人道主義に基づき、『患者を中心に据える』という点を常に念頭に置いています。私たちは、さまざまな人々の遺伝子サンプルをデータとして表示・比較することで、一致するデータを特定することに取り組んでいます。一致するデータが見つかれば、組織内はもちろんのこと、世界中により多くのデータを共有できるようになり、上手くいけばドナーと患者を結び付け、命を救うことができます。つまり、私たちの取り組みはデータがすべてなのです」

Franky Stephenson 氏
Anthony Nolan
ビジネスインテリジェンス責任者

有意義な洞察を迅速に引き出し、チームの変革を推進

非常に重要なミッションを担う同団体は、以前は技術的な成功について思案している時間がほとんどない状況にありました。しかし、「Alteryxによって、これまで人材やスキルの不足から見送らざるを得なかった複雑な統計分析を、積極的に活用できるようになった」と、Stephenson 氏は喜びを語ります。 短期間で達成できる小さな成果を積み重ねることで、現在では、Anthony Nolan のデータの 70% を活用し、50% を品質管理下に置けるようになったそうです。

また、ビジネスの拡大に伴い、4 つの部門に12 のデータパイプラインを構築したことで、多変量解析や AB テストの実施、複雑なデータ移行を 20 分の 1 の時間で完了させるなど、以前には実現できなかった成果を上げられるようにもなりました。 同団体はロンドンを拠点としているため、スタッフの確保は常に課題となっています。団体のコアミッションに従うだけでなく、迅速かつ直感的に使えるデータプラットフォームで変化をもたらすことができるようになったことは、仕事の満足度とスタッフの定着率の向上に大きく寄与しているそうです。

Anthony Nolanでは、患者とデータのつながりを強化することで、当初の計画に対する信頼を確保するだけでなく、そのつながりを継続的に可視化することで、データ活用をより盤石なものにしています。 現在は Tableau Online Server で定期的にレポートを発行することで、組織全体の可視化を実現しています。 また、Alteryx Gallery を使用して擬似匿名化された内容を公開することで、業界の厳しい規制要件に対応しながら、セルフサービスによるビジネスデータの活用を可能にしています。

 

Alteryxを使えば、バラバラなソースから膨大なデータセットを取り込み、迅速にそれらのデータを統合し、即座に解釈できます。誰もが新しい洞察を取得し、新しいビジネスのアイデアに応用できるようになりました。

Anthony Nolan

ビジネスインテリジェンス責任者 Franky Stephenson 氏

Anthony Nolan

今後の製品情報 デジタルトランスフォーメーションの持続的な取り組みと使命の共有

次のステップ Anthony Nolan のような慈善団体の IT 業務の規模は過小評価されがちですが、資金調達のやり取り、サンプルテスト、検索や選択、ボランティアの管理、その他多くの活動などによって蓄積される膨大な量のビジネスデータを、変革プロジェクトの一環として複雑なレガシーシステムで管理することは困難になりがちです。 Stephenson 氏は現在、IT 部門において、あらゆるプロセスの効果や効率を最大化するデータ戦略の成功に向け、DX の取り組みに力を入れています。 Anthony Nolan ではテクノロジーインフラストラクチャに補完的な投資を行い、DevOps と DataOps を同団体のイノベーションの中心に据えています。

戦略の成功には、事業全般における効果的なパートナーシップや、コミュニケーションが極めて重要な役割を果たすため、当初の 5 か年計画には 4 年間にわたるコミュニケーション活動が組み込まれています。 Stephenson 氏は、大きな進歩を遂げ、その成功を成果として外部に発信したいと考えているチームのサポートにも力を注いでいます。 「今いるところから出発して、一歩一歩前進し、その都度これまでの歩みを振り返る必要があります」と Stephenson 氏は言います。 「最終目標を念頭に置き、それに最も適した道筋を選択することが重要です。 私の目標は常に、きちんと整備・管理されたデータを確保し、それらから洞察を引き出すことでした。 分析だけでは成功を得られません。分析、優れたデータ、そしてそれらを十分に活用することのできる人間のスキルを組み合わせて、実用的な洞察を生み出すことが成功につながります」

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