Monoprixにおけるデータの利活用と営業部隊の新たな資産 - Alteryx

全従業員参加型のデータ文化を確立

Monoprixにおけるデジタルトランスフォーメーションは2段階に分けて行われました。1つ目はプロモーションの仕組みを自動化することで、関連するあらゆるデータプロセスを刷新しました。2つ目は、事前に定義された変数（商品の種類、季節性など）に基づいてプロモーションの可能性を予測するという、予測ロジックを取り入れ、プロモーションの強化を目指しました。

これまでMonoprix社では、データ文化は全社的には浸透しておらず、IT部門の領域のように捉えられていました。しかし、Alteryxプラットフォームの導入後、さまざまな部署や部門がAlteryxを使い始めるようになりました。Alteryxは直感的で使いやすいため、あらゆるタイプのユーザーがアクセスし、データの活用スキルを向上させることができます。以前は、柔軟性に欠け、最近のニーズに応えるには役不足の表計算ソフトなどのツールに頼らざるを得ませんでした。Alteryxのソリューションを使えば時間が大幅に節約できるため、同社のスタッフは年間プロモーション分析のような付加価値の高いタスクに集中できるようになりました。結果として、毎年同じようなプロモーションを繰り返す必要がなくなり、どの商品カテゴリーがプロモーションに最も適しているかを特定し、より簡単かつ迅速にプロモーションの効果を測れるようになりました。

さらに、Information Labのようなパートナーのサポートによって、これまで利用されていなかったAlteryxツールを活用して、複雑なワークフローを構築できるようにもなりました。これにより、パフォーマンスを予測する予測モデルを開発し、プロモーション中の商品がどれくらいの売上を生み出すかを確認することも可能になりました。また現在は、店内のさまざまな商品の配置（注目の商品のディスプレイや棚など）を可視化し、販促活動中にどの商品を推すべきかを的確に提案してくれるようなプラノグラムの作成も進められています。

「各部門でのデータ活用がどんどん進んでいます。最初は、自分たちの業務範囲やそれぞれの役割に合わせてデータを活用することは難しく感じましたが、今では、誰もがデータを適切に活用し、管理できるようになりました。また、少しずつですが、私たちとIT部門との間に相互信頼が生まれており、それが当社の変革における真の資産となっています」とBusson氏は続けます。

Monoprix社内のAlteryxコミュニティには現在35名のメンバーがおり、そのうちの20人はパフォーマンス部門から、他にはデジタルトランスフォーメーション部門（プロモーション、カスタマーエクスペリエンス、ビジネス分析担当）、経営管理、サプライチェーン、さらには店舗のスタッフなど、多様なバックグラウンドを持つ人々が集まっています。ユーザーベースの拡大に伴い、『Data Day』と呼ばれる、データの使用事例やベスト・プラクティスを発表し合う日を企画し、より良い仕組みづくりを考えるようにもなったそうです。

「全員が技術的なバックグラウンドを持っているわけではありませんが、私たちがお互いに、そしてグローバルなAlteryxコミュニティを頼りにできることを知っています。デジタルトランスフォーメーションは誰もが話題にしているテーマですが、何から始めればいいのかわからないと、ややこしいことになりかねません。Alteryxによって、からのフィードバックから恩恵を受けるという財産を得ることができました」とBusson氏は締めくくりました。