SKOPOS ELEMENTS
SKOPOS ELEMENTS 社
業界: テクノロジー
部門: ビジネスインテリジェンス
地域: ヨーロッパ
のアンケート回答をリアルタイムで分析
コーディングのスキル一切不要で、新規ユーザーの速やかなオンボーディングを実現
Alteryx Server で 100 以上の分析ワークフローをスケジュール実行
どのような業界においても、お客様、競合他社、市場をどれだけ深く理解できるかどうかが、成功と失敗の分かれ目となります。SKOPOS グループは、業界をリードする市場調査会社であり、企業向けのさまざまなビジネスインサイトをグローバル規模で発信しています。SKOPOS グループには 6 つの事業部門があり、それぞれがブランド、製品、ターゲットとする顧客グループなどを対象に、多様な調査や分析を行っています。
SKOPOS ELEMENTS 社の共同創設者兼マネージングディレクターである Christopher Harms 氏は次のように述べています。「当社は、お客様のどんな質問にも答え、洞察を提供できる高度な専門チームを擁しています。お客様の質問にさまざまな視点から取り組み、単に調査や分析モデルを提供するだけでなく、その結果の解釈や活用をお手伝いしています」。
SKOPOS 社は、Tableau で調査データを可視化するためのデータエンジニアリングのソリューションを探していた際に、取引先を通じて Alteryx の存在を知ることとなります。
Christopher Harms 氏
共同創設者兼マネージングディレクター
SKOPOS ELEMENTS 社
「Alteryx を使い始めてすぐに、基本的な分析にとどまらず、さまざまな問題を解決できる汎用性の高さを実感しました」と Harms 氏は言います。「まずは Alteryx で 1 つのデータセットを変換することから始めました。現在では、さまざまなデータセットを組み合わせたり、モデル予測を自動実行したり、ワークフローで自動作成した複数のダッシュボードを活用したりと、あらゆる場面で Alteryx が活躍しています」。
同社はまず Alteryx Designer を導入し、自動化・可視化ツールを活用することでデータ準備や分析の大幅なスピードアップや精度の向上を実現。さらには分析結果から価値あるインサイトを得られるようになりました。 Harms 氏とチームは、これまでと同様に R や Python で分析モデルを構築し、Alteryx を使用してそれらを実行しています。
「Alteryx で作業を行い始めて、データに対する考え方が一変しました」と、Harms 氏。「以前は、データを SPSS ファイルの 1 行として考えていました。大学でそのように教わったからです。しかし、Alteryx を使うことで、データをどのようにアレンジすべきかをじっくり考えながら、データモデルを作成したり、データを最大限に活用したりできるようになりました」。
Alteryx を使い始めてから 1 年後に、Alteryx Server も導入。これにより、面倒な手動設定不要で、スケジュールに基づいてモデルを自動実行することが可能になりました。現在では、100 以上ものワークフローを Alteryx でスケジュール実行しています。
インサイトからアクションへ:データの準備から、強化、モデル作成、Tableau での可視化までをワンストップで実現
使いやすさ:コーディング不要の使いやすいインターフェース
自動分析:単一のプラットフォームで分析ワークフローをスケジュール実行
SKOPOS 社が Alteryx で達成した大きな成功例の 1 つに、大手食料品チェーン向けのプロジェクトがあります。このチェーンでは、来店されたお客様が、2 つの方法(1〜10 点での評価、コメント欄への感想)で評価できるシステムを採用しています。1 年間に 200 万件以上ものアンケート回答を処理する必要があり、それぞれにお客様や評価対象の店舗に関するメタデータも含まれるため、データ量は膨大なものとなります。 また、ステークホルダーによって優先順位はさまざまであり、例えば、製品マネージャーと経営幹部では質問が大きく異なりますが、 膨大なデータを使って、すべてに答えなければなりません。「アンケートの自由記述回答から可能な限り多くの知見を得るために、テキスト分析モデルを開発しました」と、Harms 氏。「また、当社のデータベースと顧客データベース間で情報を共有し、そうした情報を視覚的なダッシュボードに落とし込むために、多くのワークフローを活用しています。これらすべてを Alteryx で行うことが出来るので、非常に助かっています」。
200 万件を超えるアンケート回答から、顧客インサイトをタイムリーに引き出すためにはどうすべきなのか? SKOPOS 社は Alteryx にその答えを見出しました。「プロジェクトは年々複雑になってきています。既製の製品では、このようにタイムリーに結果を得ることはできなかったでしょう。また、これほどに膨大なデータを扱うことは、従来の SPSS 手法では不可能に近い。しかし、Alteryx を使用すれば、いとも簡単に実現できてしまうのです」。
「従来の調査プラットフォームにも、私たちが Alteryx や Tableau、機械学習モデルで行っているような機能は備わっています。しかし、そうしたプラットフォームでは、お客様のシステムと緊密に連携したカスタムソリューションを実現することはできません。当社のカスタムモデルは、分析の深さと柔軟性の点ではるかに優れています。すぐにそのメリットを実感することができました」。
SKOPOS 社では、Alteryx のドラッグ & ドロップで簡単に使えるインターフェースにより、導入の初期段階から大きな成果を上げることができました。「コードフリーで簡単に使えるので、スキルや職種に関係なくあらゆるスタッフが Alteryx を活用しています。コンピューターサイエンスの担当者は、Python でモデルや API を作成しますが、Alteryx では、データアナリストはコーディング一切不要で、同じことが実現できてしまうのです」。
オンボーディングがとにかく簡単。SKOPOS 社の新入社員が配属後数日で価値を生み出せるようになったと、Harms 氏は語ります。「新入社員であっても、初めてのワークフローを短期間で構築できます。Alteryx は GUI ベースで非常にわかりやすく、直感的に使えるだけでなく、優れたオンラインリソースが豊富に用意されています。チュートリアル動画ですばやく学習できるため、新入社員が先輩の隣に座って教えてもらう必要はありません」。
かつて Harms 氏のデータサイエンスチームは SKOPOS 社内のみでサポートを提供していましたが、SKOPOS グループはその専門性に対する需要の高まりを認識し、2019 年に独立組織として SKOPOS ELEMENTS 社を立ち上げました。現在、Harms 氏とそのチームは、SKOPOS 社内のプロジェクト支援と並行して、顧客インサイト以外の領域にも取り組んでいます。その一環として、現在は映像制作会社と協力し、AI をビジネスプロセスに組み込むための支援を行っています。
そして Alteryx Intelligence Suite は、常に新しい可能性を模索し、飛躍を続けるチームにとって欠かせないツールとなっています。
「データサイエンスチームだけでは実現できなかったことが可能になりました。数学者、統計学者、心理学者、コミュニケーションサイエンティスト、コンサルタントなど、あらゆるスタッフが Alteryx でスムーズなコラボレーションを行っています」。