Sambit Das,
救世軍、Workday データテストリード
業種: 非営利団体
部門: ビジネスインテリジェンス
地域: アジア太平洋地域
手作業を削減した時間
10 万件に及ぶ従業員のデータを Workday へ移行
+ 移行の自動化
世界最大級の社会福祉団体として知られる救世軍は、128 か国以上に 165 万人以上のスタッフを抱えており、膨大な量の従業員データを追跡する必要があります。特に、オーストラリアの救世軍である「Salvos」では、役員、ボランティア、従業員、個人事業主など、さまざまな立場の人が関わっていることから、扱うデータの量も相当なものとなっていました。
そのため、Workday のデータテストリードである Sambit Das 氏は、Salvos の従業員 1 万人分の、20 万行を超えるデータを複数のレガシーシステムから Workday に移行するプロジェクトを任されたとき、それが決して簡単なものではないことを理解していました。「Salvos のシステムやデータフローは非常に複雑であり、従業員に関する情報を一元的に把握できる単一のソースが存在していない状況でした」と Das 氏は言います。「膨大な量の履歴データにただたた圧倒されるばかりでした。表計算ファイルやハードコピーファイルなどのさまざまなシステム上でデータが重複しており、分類されておらず、一貫性もありませんでした。全国規模での従業員レポート、整合性チェックの追跡、コンプライアンスデータのトレーニングなどに関する組織レポートを作成するためには、多大な時間を費やさなければなりませんでした」
「データの移行と変換プロセスを、簡単かつ再現可能な方法で自動化できるソリューションを求めていました」
Sambit Das 氏
Workday データテストリード
Salvation Army 社
「ソリューションを探している時に、2018 年に Alteryx を使って Workday へのデータ移行をサポートした Cynthia Eckles 氏(Alteryxの社員)による論文『Alteryx Workday Data Migration』(Alteryx による Workday へのデータマイグレーション)が目にとまりました」と Das 氏は語ります。「早速 LinkedIn で連絡を取り、ビデオチャットをした後に、この困難なタスクに対処するためのデータ移行・変換ツールとして Alteryx を導入すること決めました。
Das 氏は次のように続けます。「このプラットフォームを使用するのは初めてでしたが、とにかくエキサイティングでした。Alteryx を日常的に使って困難な課題を解決することが、こんなに楽しいことだとは思いませんでした。ワークフローの各ステップでは、データがクリーンアップされていく様子を視覚的に確認することができます。
データのロードとクレンジングの複数の段階で、Das 氏とチームは Alteryx を使用して、以下のような一連の日常的かつ複雑なプロセスを自動化・最適化しました。
「反復可能なデータ移行プロセスの開発・自動化により、チームの作業が非常に容易になり、手作業で行うよりもはるかに早く移行プロセスを進められました」と Das 氏は言います。
自動化を容易に実現
ドラッグ&ドロップでの簡単操作
他のシステムとの連携が簡単
「Alteryx でワークフローを開発することで、2,000 時間以上もの手作業を簡単に削減することができました」と Das 氏。「また、Alteryx によって、さまざまなデータサイクルを通じ、ライブデータセットを用いたデータ移行のプロトタイプを作成することができました。さらに、給与計算を並行して実行することで、リードタイムを大幅に短縮できるようになりました。
プログラムマネージャーがすぐにその価値を理解しただけでなく、チームリーダーも大幅な時間短縮などの効果を実感し、もっと学びたいと意欲を示すようになりました。」
救世軍における次のステップ救世軍のような大規模なデータセットを抱える組織にとって、ドラッグ & ドロップでデータのブレンディング、分析、データサイエンスを実行できる Alteryx のプラットフォームは、手作業から脱却し、強力な自動化を促進するために欠かせない存在となっています。
「各部門長が、プラットフォームの威力や、手作業を削減する成果を実感しており、調達チームなど他の部門にも導入が進んでいます。Alteryx でのデータ作業を誰もが歓迎しています。以前であれば、データを多用するプロジェクトでこのようなことはありえませんでした」と Das 氏は言います。
Das 氏とチームにおける次のステップ「移行作業を次のステージへ進めたいと考えています。4 万人程度の従業員とボランティアのデータを Workday に移行する予定です」と Das 氏。「また、Alteryx の予測分析機能とアシスト付きモデリング機能を活用して、他のプロジェクトにも取り組んでいきたいと思っています。組織全体の膨大なデータの活用を促すためには、分析の文化を定着させることが不可欠ですが、そうした文化がゆっくりではありますが、着実に根付いてきていると感じています。」